【学生時代頑張ったこと】ラグビー、ボート、チアリーディング経験のエピソードから自己PRにつなげた例文をご紹介し、ワンポイント添削しています。
このページの内容は
ラグビー経験の自己PR例文1
私は部活を通じて仲間の大切さを知りました。
高校1年生の時からラグビー部に入部して今年で7年目になります。
ラグビーは15人でひとつのボールをトライまで持っていくので非常にチームプレーが大切な競技だと思います。
私自身仲間を大切にしてきたつもりですが、その大切さがまだ甘いと感じる出来事がありました。
それはけがをして練習ができずマネージャーをやっていた時に感じました。
そのとき初めて水運びやグランド整備、道具の準備などしたのですがこんなに大変仕事だとは思っていませんでした。
仲間=試合、練習をしているメンバーと決め付けていた私は、仲間の大切さを語る資格はないと思いました。
選手が試合で集中し活躍できるのは、マネージャーが影で支えてくれているからだと感じました。
マネージャーの存在がなければ、試合すらできないと思います。
それからは、試合の前は全スタッフで円陣を組むようにして、レギュラー15人でなく「○○大ラグビー部」として試合に臨むようにしました。
私自身、試合に勝つという気持ちは変わりませんが、試合に出れないメンバーやマネージャーのためにも選手として「勝利」という結果を残したい、勝つことによって恩返しができればと思うようになりました。
~ワンポイント添削~
内容はとても実感がこもっており、共感できますが、あなたの長所を浮き彫りにして書くともっと良くなります。
今のままでもあなたの人柄や経験から感じたことは良く伝わってきます。
それはとてもいいです。
あとはあなた自身の長所を1つでいいのでアピールしていきましょう。
エピソードの中に盛り込んでみましょう。
ラグビー経験の自己PR例文2
【課題を分析して成長したラグビー部】
私は大学で体育会蹴球部(ラグビー)に所属しております。
毎日の厳しい練習のため、部員の9割以上はけがによるリハビリの経験があります。
しかし私にはその経験がありません。
もちろんけがをまったくしないということはありません。
なぜけがに負けなかったのかというと、けがの状況を自己分析し、最適なリカバリーと体調管理を行ってきたからです。
練習の場から離脱することは自分の成長を阻むことです。
けがという課題から逃げず、こつこつと成長を続けたため、当初のFチームからBチームへ昇格することができました。
また、所属している蹴球部は体が小さく、試合で不利な状況が多くあります。
しかし私は毎回の試合前に、ビデオや過去のデータで自分や味方の課題分析を行い、多くの時間を割きチームに最適な試合運びを研究しました。
その結果、チームの勝率は私が試合分析を行っていなかった1回生時より飛躍的に向上しました。
課題にぶつかることは社会人になってから多くあります。
しかし私なら、以上のような経験から、多くの課題から逃げずにぶつかり、解決することができます。
~ワンポイント添削~
全体的に非常に良く書けています。
ご自身の経験から、具体的に書けているので、 完成度はかなり高いです。
その上でのアドバイスとして、具体的なエピソードから、ご自身の長所を表現すると良いですね。
怪我のエピソードと試合分析のエピソードの2つが文章の中に構成されていますが、そのエピソードから導き出されるご自身の長所を1つ抽出して、最初の一行目に書きましょう。
そうすると、自己PRとしての内容が、さらにしまってきます。
それと、下記の部分ですが、
> 私は大学で体育会蹴球部に所属しております。
蹴球部というのは、ラグビー部と書いて頂いた方が、わかりやすいですね。
知らない面接官もいるかと思います。
ボート経験の自己PR例文
「本気で上を目指す心」これが私のウリです。
大学では週5日で朝5時から始まる朝練習と学校後は午後練習という厳しい環境のボート部に入部し、本気で全国大会優勝を目指しました。
目標達成のための努力は惜しまないという気持ちで朝と夕方の練習に加え、夜は部室に泊まって自主的に練習し、がむしゃらな練習だけでなくどのようにしたら速くなるのかということも考え勉強も重ねました。
入院と手術により運動ができない時期も練習には行き続け、先輩の漕ぎ方を見て勉強しました。
この物事への真剣な取り組みと向上心は社会人になっても必ず活かされると思います。
~ワンポイント添削~
>「本気で上を目指す心」これが私のウリです。
「ウリ」という表現はやめて、「長所」と言いかえた方が良いです。
また、どのような結果を得たのかまで書くと説得力がでますね。
客観的な評価を示す、「○○大会で○○」などがあればそれでもOKですし、なければ、先輩や周りの評価を書くことでもかまいません。
「本気で上を目指す」という長所を活かして、このような結果を出しました。
ということが書けていないと、文章に説得力がでてきません。
それは必ずしも大会で優勝したというような事でなくてもかまいません。
部活動を通して、自分自身のどのようなところが成長しましたか?
そのあたりを書いていくとさらに良い自己PRになります。
チアリーディング経験の自己PR例文
私は逆境に負けない人間です。
努力のあとには必ず自分を成長させると考えるからです。
例えば高校時代では、入部者の8割が退部するチアリーディング部に所属しておりました。
鬼コーチの元、骨が砕け散るような練習の毎日で、目から身体から溢れんばかりの汗が飛び交っていました。
そのたびに自分自身と向き合い、なぜ怒られるのか分析しました。
12年間モダンバレエを習っていた私は、バレエの癖が体全体に染み渡ってしまい、バレエとは対照的なチアで求められる元気で明るいステップがどうしても出来ませんでした。
それらの自分の足りない部分を補うべく、全国大会のDVDやプロのチームが主催する講座に参加し、自主練を繰り返していました。
そして目標であった県大会入賞を果たし、そのことは今までの努力が報われたのだと自信にもつながりました。
人生において逆境こそ自分を成長させるチャンスだと前向きに捉え、日々奮闘中です。
~ワンポイント添削~
文章はよく書けていますし、とても肉体的にも精神的にも厳しいことをされてきたのはよく伝わります。
ここからさらに自己PRを洗練させていくとき、チアリーディングとモダンバレエの両極端から何を学んだのかを書くといいですね。
読んでいて一番興味を持ったのはそこでした。
なぜモダンバレエを12年間もしていた方が、チアリーディングなのだろうか?
面接官もそこに興味をひかれると思います。
そして両極端の両方を学べたからこそ身に付いた何かがあるはずです。
モダンバレエとは・・・
チアリーディングとは・・・
それぞれで大切なことを学べたのではないでしょうか。
その2つを学んだバランス感覚こそが社会で活きていくものです。
そして両極端の中にも、1つの変わらない共通のものもあったと思います。
そのあたりを深めていくととても説得力のあるものになると思います。
単純に厳しい練習に耐えてきた。
という流れよりも、もっと深みが増すと思います。